腰痛対策のためにさまざまなマットレスを購入してきました。今回はその中から、モットンとマニフレックスについて、徹底比較をしていきます。
実際に購入したからこそわかる比較を行います。
購入したマットレスはどのように届くの?
マットレスはかなり大きなものですので、どのような荷姿で届くのかという点は気になります。実際に来てみてあまりにも大きいとびっくりしますよね。
マニフレックスは・・・・梱包紙に円筒状でやってきた
まずはマニフレックスについてみてみましょう。
丈夫な梱包用の紙に包まれて、円筒状の荷姿でやってきました。
絨毯を買うとこのような感じで送られてきますよね。
長さは1mくらいあるので結構大きく感じます。
梱包紙を取って見ると、ビニール袋にしっかりとパッキングされています。かなり圧縮されているように感じますね。
ビニール袋を取って見ると、さらにビニール袋に入ったマニフレックスが出てきました。この最後のビニール袋を取って10分くらいで実際に使える状態にまで戻りました。
圧縮具合はかなり強くて、大きいなと感じた梱包ですが、かなりコンパクトにまとめられていたようです。
モットンは・・・・ダンボール箱に入ってきた
続いてモットンを見ていきましょう。
思ったよりもコンパクトな状態で、ダンボール箱に入って届きました。
ダンボールから出してみると、こちらもある程度圧縮されています。中にはバンドと保証書がついていました。
ビニール袋に入ったモットンを出してみると、だいたい2分くらいで実際に使える状態になりました。
モットン | マニフレックス | |
荷姿 | ダンボールに圧縮されて入っている | 圧縮され梱包紙で包まれているる |
大きさ | 比較的小さい | 長さ1mくらい |
どこで作られているの?
モットンとマニフレックスの製造国など比較していきます。
もともとモットンは日本のメーカー販売し、マニフレックスはイタリアのメーカーが販売していますが、製造についてはどうでしょうか?
モットン | マニフレックス | |
メーカー | 日本 | イタリア |
製造国 | 日本製 | イタリア製 |
モットンは日本製!
日本のメーカーが企画などをしているモットンですが、製造国が中国だというイメージを持っている方も多いと思います。
しかし、モットンは中国製ではなく日本製なのです。
企画や設計、製造を含めすべて日本が行っており、日本人の体型や日本の気候に合わせたものになっているので、日本人に合った高品質のマットレスであるといえますね。
→モットンの怪しい噂を全部解消!直接モットンに聞いたホントのところ
イタリア製のマニフレックスは日本人の体に合うのか?
イタリアといえばヨーロッパの国ですよね。ヨーロッパの人々は日本人に比べると大柄で、気候も日本とはことなる国です。
このようなイタリアで製造されているマットレスは、はたして日本人に合うものなのかという疑問も出てきます。
1日1万台ものマットレスを、イタリアで一貫製造してますが、輸出先に合わせたモデルなどを製造しています。輸出先は90か国にも及んでいます。
日本の気候などに合わせて作られ、日本国内限定モデルのメッシュ・ウィングというモデルもあります。
日本の蒸し暑い夏でも快適に眠れるよう、通気性に優れ、夏涼しく冬は暖かという特徴を持っています。
日本人が快適に眠れる工夫がされていることが分かりますね。
モットンとマニフレックスの厚みと収納性を比較
寝心地を左右するマットレスの厚みについてもチェックしていきます。
マニフレックスは収納性が高め
まずはマニフレックスをチェックしていきます。
分かりやすいように350mlの缶ビールを置いてみました。
厚みは11cmあるので、床付き感はありません。高反発マットレスなので、しっかりとマットレスが押し上げて、体を支えていくれる感じもいいですね。
マニフレックスのメッシュ・ウィングは三つ折りすることを考えて作られているので、折り畳みも簡単です。
たたんでみた場合は厚みは33㎝になりますが、取っ手もついていて収納性は高く感じます。見た目にもコンパクトになった感じがします。
モットンはやや収納性に欠ける感じが・・・
続いてモットンの方を見てみましょう。
厚みは10㎝あるので、こちらも床付き感はありません。高反発マットレスなので体を押し上げる力もあり、しっかりと支えてくれる安心感を寝ているときも感じます。
三つ折りにしてみると、だいたい34㎝くらいの厚みなので、マニフレックスと大差ないのですが、見た目はかなり違いますよね。
もともと折り目などがないので、バンドで固定する必要がありますし、持ち手などもないので収納性についてはやや欠ける感じです。
バンドを持てば持ち運びは可能です。
モットン | マニフレックス | |
厚み | 10㎝ | 11㎝ |
収納性 | バンドで固定が必要 | たたみやすく収納しやすい |
どちらも収納する場合は30cm以上のスペースを確保する必要があります。
モットンとマニフレックスの芯材の素材を比較
続いては芯材の素材の部分を注目していきましょう。
マニフレックスに使われているエリオセルって何?
マニフレックスの本体に使われている素材は、エリオセルというものです。
これは世界特許を持つ高反発素材で、絶妙な硬さを持つために、硬すぎることも柔らかすぎることもありません。
エリオセルの中でも、マニフレックスのメッシュ・ウィングにはヨーロピアン・ソフトという素材が使われています。
通気性にも優れたもので、夏でも蒸れることがなく快適な睡眠を得られるものです。
背中や腰、お尻といった部分が程よく沈み、自然なカーブで身体を受け止めてくれて、適度な反発力があるために、しっかりと支えて貰える安心感があります。
モットンに使われているのは高反発のウレタン
モットンは高反発のウレタン素材が芯材に使われています。
マットレスには低反発や高反発などさまざまありますが、モットンで使っているウレタンは、他社で使われているものに比べても、反発力が強く、自然な寝返りを楽に行えるという特徴があります。
例えば、寝返りを一回する時に100のエネルギーを使うとすると、モットンの上では約80のエネルギーで寝返りができます。これは、モットンの反発力が寝返りをサポートしてくれるからなんです。
寝ている間、余分な力を使わなくても寝返りができるので、寝ている間に疲れにくいんですね。
モットン | マニフレックス | |
芯材の素材 | 高反発ウレタン | ポリエステル、リオセル |
特徴 | 余分な力を使わず寝返れる | 硬すぎず柔らかすぎない高反発素材 |
モットンとマニフレックスのカバーの大きな違い
ウレタンやエリオセルなどを芯材としているモットンとマニフレックスには、どちらもカバーがついています。
カバーの素材や特徴の違いについて比較します。
マニフレックスはメッシュ生地
マニフレックスエリオセルを覆うカバーは、メッシュ生地で、通気性に優れています。
芯材として使われているエリオセルも通気性がある素材なので、蒸し暑い日本の夏でも、快適な寝心地を得られます。
カバーは取り外しができるので、選択をして清潔に保てる特徴もあります。
モットンのカバーは触り心地が良いベロア調
モットンの方はベロア調の生地でカバーが出来ているため、肌触りが良いという特徴があります。冬場などは温かいです。が、問題は夏ですよね。
ベロア調の生地は通気性が良いわけではないため、口コミを見ると夏に暑い、眠りにくい、といった感想が上がっています。
私自身はそこまで気にはなりませんが、これは人によりけりですよね。
モットンのカバーも取り外して洗濯可能なので、暑いのが嫌というかたは、カバーを変えて使うこともできます。
ベロア調のものは冬場など寒い時期、コットンやメッシュの別のカバーを購入して夏場利用するというのもおすすめです。
モットンの下にすのこを敷いて使うと、夏場もかなり快適に使えることを最近発見したので参考までにご紹介します。
モットン | マニフレックス | |
カバー素材 | ベロア調生地 | メッシュ生地 |
腰痛改善効果でみたモットンとマニフレックスの比較
私は腰痛に悩んできたという私にとって、重要になってくるのは腰痛改善効果という点です。この点をしっかりと比較してみましょう。
その前に、まずモットンとマニフレックスは、それぞれ重視されている部分に違いがあることをご紹介しておきます。
ココに注意
モットンは腰痛対策を重視して作られたマットレスであるのに対し、マニフレックスは寝返りや寝心地という部分を重視して作られたマットレスです。
ここを念頭に置いた比較をしていきます。
マニフレックスは寝心地を重視しながらも寝姿勢はキレイ
まずはマニフレックスを見ていきます。
もともと寝心地を重視して、寝返りしやすいマットレスとして売られているマニフレックスは、腰痛改善などを目的としている物ではありません。そのため、腰痛改善効果の検証などは行われていません。
ただ、実際に横になった時の写真を見ると、肩や腰の部分は適度に沈み、体はしっかりと支えられているため、寝姿勢はキレイな状態をキープしてくれます。
体重62㎏の私の場合は、寝返りもしやすく、腰痛改善も期待できそうです。
ただ、硬さに関する記載がないため、私よりも体重が少ない方や、筋力が少ない方にはかなり硬く感じる可能性もあります。
よく腰痛持ちには硬いマットレスが良いと言われていますが、硬すぎるマットレスは寝ていて疲れてしまいます。疲れが腰痛を悪化させる危険性もあります。
ポイント マニフレックスの場合は、ある程度筋力があること、体格がいいといった条件で、腰痛改善効果が期待できるマットレスだと言えます。
モットンは腰痛対策のために作られたマットレス
モットンはもともとが腰痛対策のために作られたマットレスです。
写真を見ても分かるように、程よく腰や肩などの重みがかかる部分が沈み、体も支えてくれるため、理想的な寝姿勢が保てます。
反発力が高いため寝返りもサポートされ、快適に眠れる工夫も施されているという特徴を持っています。
ココがポイント
腰に負担をかけずに眠れるように工夫されているマットレスなので、今現在腰痛に悩んでいる方や、腰痛改善をしていきたい方におすすめできるマットレスです。
ただ、マットレスの硬さによって、腰が沈み過ぎてしまったり、逆に腰が沈まず理想的な寝姿勢を保てないケースがあります。
モットンはこの点もちゃんと考えられていて、3つの硬さのマットレスが用意されています。
自分の体重に合った硬さのものを選ぶことで、それぞれの体に合った腰痛対策を行える工夫があります。
62㎏の私の場合は170Nという硬さが合っていますが、体重が重く筋力もある方なら、もっと硬めの280Nが適していますし、体重45㎏以下の方や筋力がない方は柔らか目の140Nのマットレスが適しています。
腰痛対策のマットレスという事もあり、体型に合わせた硬さが用意されているのは嬉しい点です。
モットン | マニフレックス | |
重視されている点 | 腰痛対策 | 寝心地や寝返りのしやすさ |
腰痛改善効果 | 期待できる | ある程度期待できる |
モットンとマニフレックスのサイズと価格を比較
マットレスは決して安い買い物ではありません。機能と価格のバランスがとれているかという点がとても気になりますよね。
モットンとマニフレックスのサイズや価格についても比較しました。
モットン(全額返金保証付き) | マニフレックス(メッシュウィング) | |||
大きさ | 価格 | 大きさ | 価格(税抜) | |
シングル | 97×195×10 | 39,800円 | 97×198×11 | 31,350円 |
セミダブル | 120×195×10 | 49,800円 | 117×198×11 | 42,900円 |
ダブル | 140×195×10 | 59,800円 | 137×198×11 | 54,450円 |
※大きさ:幅×高さ×厚み 単位はcm
マニフレックスはイタリア製ということもあり、高いのではというイメージもありますが、実際にはモットンに比べると価格差はあまりありません。(価格は最も安い公式サイトもの)
モットンは税込み、マニフレックスは税抜きの表示なので分かり難いのですが、シングルだけ見れば消費税を入れてもマニフレックスの方がやや安くなっています。
幅や長さにやや違いもありますが、大きさもさほど違わないことが分かります。
マニフレックスの見た目
マニフレックスは3つのブロックに分かれ折り目がしっかりとしたマットレスですね。
折り目部分に違和感などは感じません。
モットンの見た目
モットンは折り目などはないので、一枚の厚いマットレスです。もちろん継ぎ目はありません。
保証の部分で見たモットンとマニフレックスの比較
モットンもマニフレックスも、シングルでも約40,000円と決して安いお買物ではありません。
保証の部分も気になりますよね。保証の部分についてもしっかりと比較しました。
10年の長期保証に対応しているマニフレックス
マニフレックスにはいくつかの保証タイプがあります。今回は日本モデルとなるメッシュ・ウィングの場合で見てみましょう。
三つ折りタイプのメッシュ・ウィングには、10年の長期保証がついています。
保証の内容についても見てみましょう。
保証内容
・高反発フォーム「エリオセル」の変形
・保証期間内に復元力の低下によって変形が起こった場合
・購入店舗での検査において、実際に変形が確認された場合
・カビの発生、湿気による軟化、汚れなどは補償対象外
このようになっています。
つまり、芯材のエリオセルに対して変形してしまったり、復元力が低下して、寝ていなくても窪んでいる状態が、写真などではなく店舗などで確認できた場合、新しいマットレスに取り換えてくれるというものです。
カビ、湿気、汚れなどは対象外ですし、カバーの破損なども対象外です。
10年間という保証は、三つ折りタイプのマットレスで、折線が入らないタイプは12年間保証になっているので、やはり三つ折りタイプはやや耐久性は劣るようです。
ただ、それでも10年保証ですから、へたりにくいという自信があるマットレスといえますよね。
気になるのはマニフレックスはカビが発生しやすいといった口コミがある点です。カビは補償の対象外なので、気を付けたい部分です。
モットンは全額返金保証がついている
モットンの保証制度は体に合わないときには返金してもらえるという全額返金保証になっています。
ただ、1日や2日寝てみて体に合わないというものではなく、まず90日間は体に合うかどうかを試す期間を設け、その後2週間以内であれば返品を受け付けるというものです。
通信販売のみの取り扱いなので、実際に合うかどうかは購入してみなければ分からないため、このような保証制度がついているそうです。
もしマットレスの硬さが合わないと感じた場合には、返金ではなく違う硬さのマットレスに交換してくれるという制度もあります。
返品や交換は配送手数料3,942円/個がかかり、交換は1回のみとなっています。
気軽に試せるというのは嬉しい点ですね。
モットンとマニフレックスはどのようなバリエーションがあるのか
モットンとマニフレックスには、それぞれのどのようなバリエーションがあるのかも比べてみましょう。
モットン | マニフレックス | |
折り目があるタイプ | ない | ・メッシュ・ウィング ・イル・マーレウィング(硬さの違う芯材を2層貼り合わせたもの) ・DDウィング(エリオセルとエリオセルMFを組み合わせた寝心地がよいもの) |
折り目がないタイプ | モットンマットレス | ・モデル246(代表的なモデル) ・エア・メッシュ(ドライタッチモデル) ・マニ・スポーツ(ハリオセルハード採用) ・モデル・トリノ(リバーシブルで寝心地が違う) |
硬さの種類 | 3種類 | モデルにより違う |
非常に多様なモデルが用意されているのがマニフレックス、モデルは一つでも3種類の硬さによって、体格に合わせたものを選べるのがモットンになります。
モットンはシングル、セミダブル、ダブルといったサイズが展開され、ライフスタイルにも合わせることが出来ます。全部で9種類の展開となります。
マニフレックスは先ほどご紹介したもの以外にも非常に多くのモデルが用意されています。寝心地や硬さなどもモデルごとに異なり、サイズ展開も豊富です。
写真のモデルはメッシュ・ウィングといって、マニフレックスのモデルの中ではベストセラーとなっています。
まとめ
もともと腰痛対策として作られているモットンと、寝心地重視のマニフレックスですが、どちらも体圧分散性が高く、腰痛対策になるマットレスとなっています。
マニフレックスの公式サイトを見てみると、腰痛改善についての記載も見られます。
結局どっちを選べばいいの?
→しっかりとした腰痛改善を目指したい場合にはモットン
→寝心地の良さや弾力といったものを重視したい方はマニフレックス
このような選び方でもいいですね。実際に寝てみた時の好みで選ぶこともおすすめです。
マニフレックスは実際に店舗で試せますし、モットンも90日間試すことができるマットレスです。
一度横になり、好みに合った方を選んでもいいですね。